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ニコンが一眼レフの国内生産を終了しました

デジタルカメラ大手製作会社のニコンが2021年度内に一眼レフカメラの本体の国内生産を終える見通しです。

業界をリードしてきたニコンだったけど・・・

キャノンと並んで国内では業界をリードしてきたニコン。
ここ数年でスマートホンのカメラの性能が大幅向上し、さらにコンパクトなミラーレスカメラの需要が拡大してきたこともあり、近年はかなり苦戦を強いられてきたようです。

最後まで売れ筋だったプロ向けの機種「D6」は宮城県の工場で生産されていましたが、現在工場が主に稼働するタイに移管する予定です。
関連部品や交換レンズの生産は続けるとのことです。
これで、1948年から続けてきた本体の国内生産は全て終わりになります。
ただ、担当者は、「どこで生産しても高い品質を維持できるしくみになっている」と話しています。

減少を続けるデジカメ市場

デジタルカメラの市場は近年減少が続いています。カメラ映像機器工業会によると、2012年には1兆4681億円あった国内国外への出荷実績は、2020年には4201億円にまで落ち込みました。特に一眼レフの落ち込みは激しいとのことです。
さらに昨年からは新型コロナウイルスの影響もあり、ニコンの2021年3月期の業績見通しは。売上高が前年比23.9%減。
今後は持続が可能な事業に転換していくとし、コストの削減を急いでいます。

専門家は「ミラーレスカメラ販売に出遅れたか?」と見ている

市場調査会社 株式会社BCN のランキング(https://www.bcnretail.com/research/ranking/)

これによると、2020年のデジタルカメラの国内シェアは、キャノンが1位で36.8%、次いでソニーが12.6%、ニコンは3位で12.6%となっています。国内でもシェアは落ちてきており、コスト削減のためにもタイへの移管は必要だったのかもしれません。

日本製品は国際的に見ても評価が高かったのですが、ここ数年はスマートホンのカメラの性能が格段に上がり、わざわざカメラを持ち歩く人が減りました。

また、ミラーレス機の初動対応が遅れたのも原因では、と専門家は見ています。デジタルカメラが全盛になりかけていた時、独自のマウントレンズにこだわった、とのこと。
また、ソニーが高性能ミラーレス機で台頭してきた時に、ニコンは機能面で劣る入門機を中心に販売してきました。
結局はミラーレス気を甘く見ていたのかもしれない、とも専門家は語っています。

2021年4月6日(火)朝日新聞朝刊より出典