
Security cctv cameras set. Traffic supervision. Vector 3d illustration
スマホで撮影した画像を加工することでさまざまな「味付け」ができる時代。それなのに、安価なトイカメラが流行る兆しを見せています。
「簡単にきれいな画像が撮れる」に偏っていたここ数年。
ここ何年もカメラ市場は「いかにきれいな画像を簡単に撮影するか」に興味が偏っており、皆がそのベクトルに向かっていった時代でもありました。
スマートホンのカメラが高度化し、誰でも気軽に美しい画像が残せる時代。アプリでの加工も簡単にでき、SNSとの連携で、身近な人と画像の共有が簡単にできる時代。新たな文化も生まれました。
一方で、素朴な画像を撮影したいと、トイカメラ市場も熱く盛り上がってきたのです。
時代に逆行!?トイカメラ
時代に逆行するかのように安価なトイカメラも流行りの兆しを見せています。トイカメラと言えば、一昔前は子どものおもちゃ。大人の真似をして写真を撮りたい子どもたちにとても受け、大変な売れ行きでした。
でもそんなシンプルで素朴な画像が取れるトイカメラを大人が手にし始めました。
美しいデジカメ画像にはない、どこか懐かしさが感じられる画像。高級カメラにはない写りや質感、光の差し方がうけています。
また、カメラ自体も黒くてずっしりとしたものではなく、デザイン性に優れ、ポケットからサッと取り出しても様になります。全体がプラスチックでできており、価格も1万円前後とリーズナブルなのも受けています。
レンズがプラスチック?
カメラの命ともいえるレンズ。小型軽量化が進む中、あえてプラスチックレンズを仕込んであるのがトイカメラの特徴。
もちろん、被写体がゆがんだりピントが合わなかったり。撮影の仕方によっては実物の色と違っていたり。でもそれが逆にシンプルで芸術的と評判なのです。
まさに、時代に逆行するフォトジェニック。画像の美しさばかり求めていた人たちには目からうろこかもしれませんね。