乗るだけではなく、見ても楽しめるのが鉄道。乗って楽しむ人たちを「乗り鉄」、写真に撮って楽しむ人たちを「撮り鉄」と言い、いまではすっかり一般用語として定着しています。
ここでは鉄道をかっこよく撮影するコツをご紹介。ぜひ参考にして自分だけの1枚を撮影してください。
レンズを制する者は撮り鉄を制す
レンズには一般的に標準レンズ、広角レンズ、望遠レンズがあります。
街の雰囲気や背景、走っている全体像を捉えたいのなら、広角レンズがおすすめ。電車以外の風景もたっぷり写すことができます。
逆に、電車そのものの造形をメインに捉えたいのなら望遠レンズがおすすめ。程よい背景の中で鉄道にピントを合わせることでまとまりが出ます。
ただし、撮影中にころころレンズを変えないようにしましょう。撮影に迷いが出てきますし、撮影後に見返したときに視点がバラバラな印象を受けてしまいます。
「今回はここから、この画角で」とある程度テーマを決めて撮影すれば、統一感のある写真が撮影できます。
シャッタースピードに注意
カメラから鉄道までの距離や角度、また、減速しているのか加速しているのかトップスピードなのかによってブレる具合が変わります。
定点を決めたら、シャッタースピードを微調整しながら好みのスピード感やブレ具合を確認しながら撮影しましょう。
一般的に1/60秒よりも遅いシャッタースピードだと手ブレが起きやすくなるので三脚を使用しましょう。
鉄道には生活や物語がある
鉄道自体を美しい風景の中で撮影するのもいいですが、一般的な生活を含めた範囲で切り取る鉄道の姿もまた物語が感じられていいものです。
駅で乗り降りする人たちの表情やベンチの様子、駅員、電光掲示板やポスターなどを一緒に撮影すれば、写真を見たときに撮影した時の背景が想像できて楽しめます。
また、雨の日や小雪がちらついている日、猛暑の日も、傘やぼうし、扇子やタオルなどの小物が登場するので臨場感が感じられます。